第八十四話 ゴールデンカップルその三
「お早う」「お早う」 ペリーヌも蝉玉に挨拶を返す。スターリングとロミオもまた挨拶をしていた。
chloe バッグ「私達っていつも同じようなデートしてるから」「実はそうなんだ」 スターリングも言う。勿論蝉玉に合わせているのである。
クロエ バック 今度は二人に声をかけてきた。「それでいいわよね」「ええ、まあ」「僕達はそれでいいよ」 蝉玉は内心僅かな不安を抱きスターリングは何も思うところなく彼女のその言葉に頷いた。ここでも二人の心の中は対照的であった。
キャスキッドソン 財布「普通じゃない」「今のところはね」 蝉玉はまだ警戒を解いてはいなかった。「けれど。これからはわからないわよ」「考え過ぎだって」 笑って蝉玉の不安を打ち消そうとする。「幾ら何でも極端なことにはならないって」「うちのクラスよ」 蝉玉は今度はクラスのメンバーであることを出してきた。「何が起こっても不思議じゃないわよ」「そうかな」「そうよ」 さらに言う。「だから。用心はしておくわ」「そんなになんだ」「何があってもね」 目がそう言っていた。「一応は用心しておくわ」「蝉玉がそんなに言うんだった