ここの、どこが国だよ…。落ち着くのは、ヤクアがいるからだろ。「もし…、もし、豊かで、もっと人が生き生きと暮らしていける国だったなら、家族を連れて行ってみたいです」
paul smith バッグ ミカが臆面もなくそう言ったので、ウエインがやっと、惚けたように彼女を見上げた。 言ってしまった後で、我に返ったのか、ミカは慌てて口を噤み、赤面している。
Paul Smith 時計「…」 自分と、同じことを考える女だと、思った。 ウエインだって、何も、仲間と別れたくて退団する訳じゃない。ただ、外の世界を見てみたいと思っただけだった。あわよくば、富が築けたなら、団長や団員たちをもっと幸せにしてやれる…、そんな想いがあった。期待が大きすぎるのは危険だが、夢見ることは悪いことじゃない。長年各地を放浪してきて、魔族や山賊、海賊たちと遭遇してきて、かなりの団員を亡くしてきた。傷を共有している。そんな彼ら仲間を誰よりも大切&#